ホームページのキャッチコピーの作り方|一番上の一文を決める手順と型

ノートにホームページの見出しの案を書き出す手元とスマホ

「ホームページの一番上に置く一文が、どうしても決まらない」
自分のお店や会社のホームページを作るとき、最後まで悩むのがこの一文だという方は少なくありません。

先に結論です。ホームページのキャッチコピーは、開いた人に「何の店か・誰のためか・何がいいか」を一息で伝える一文です。
お客様がよく口にする困りごとと、お店が実際にしていることを書き出せば、自分でも作れます。
まず「地域+業種+強み」で1本書いてから、型と失敗例で直すのが近道です。
最後に、店名を隠しても自分のお店だと分かるか、スマホで2行ほどに収まるかを確かめてください。

こんにちは。
三重県でホームページ制作をしているMYコンサルティング株式会社、代表の宮本です。

この記事では、ホームページの一番上に置くキャッチコピーの作り方を、お店の目線で書きます。
当社のトップページで実際に一文を書き換えたときの話も載せています。

ホームページのキャッチコピーとは

ホームページのキャッチコピーは、トップページの一番上、ファーストビュー(開いてすぐ、スクロールせずに見える範囲)に置く短い見出しの言葉です。

ホームページを開いた人は、最初の画面を見て、読み進めるか、閉じて別のお店を探すかを決めます。
写真だけでは伝えきれない「ここは何のお店で、自分に関係があるのか」を言葉で補うのが、キャッチコピーの役目です。

一番上の言葉は、役割の違う2〜3個の文で組むことがよくあります。

呼び方役割長さの目安
キャッチコピー(メインコピー)いちばん大きな文字で、何の店か・何がいいかを伝えるスマホで1〜2行
サブコピー(リード文)キャッチコピーのすぐ下で、中身や次にしてほしいことを補う1〜2文
ボタンの言葉「予約する」「無料で相談する」など、次の行動を書く短い一言

最初の画面全体に何を置くかは、ファーストビューとは?最初の画面に入れる3つとサイズの考え方にまとめています。

一文で伝える3つのこと

最初の画面全体に置く3つ(何の店か・どこにあるか・何をしてほしいか)は、上で紹介したファーストビューの記事に書きました。
ここで挙げるのは、その中の一文に入れる3つです。

伝えること書く中身ないと起きること
① 何の店か業種・扱う商品・できること雰囲気は伝わっても、探していたお店か分からない
② 誰のためか地域、来てほしいお客様、その人の困りごと自分に関係がある店だと思ってもらえない
③ 何がいいかほかの店と比べたときの強み。数字や具体的なものがあると伝わりやすい近くの同業の店と区別がつかない

3つを一文に全部入れようとすると、長くなります。
キャッチコピーで①と③を言い、②の地域はサブコピーや写真の上の小さな文字に回す、という分け方でも構いません。
大事なのは、最初の画面のどこかで3つが伝わっていることです。

キャッチコピーの作り方(5つの手順)

先に1本だけ書いてください。
手順を読む前に、次の空欄を自分のお店の言葉で埋めます。

(市町村名か駅名)の(業種)です。(創業年・品数・所要時間などの数字か、お客様によく言われる困りごと)に、(お店が実際にしていること)。

例:松阪の駅前の定食屋です。毎朝5時から、かまどでご飯を炊いています。

この1本があれば、下の手順と型は「この1本をどう良くするか」を考える道具になります。
埋めた一文をお送りいただければ、デモサイトの最初の画面に入れてお作りします。

いきなり机に向かって一文をひねり出そうとすると、どこかで見たような言葉になりがちです。
材料を先に集めてから、型に当てはめる順で進めてください。

手順やることヒント
① 来てほしいお客様を1人決める年代・住んでいる場所・困っていることを、具体的な1人として書く「みなさま」と書くと、誰にも刺さらない言葉になりやすい
② お客様の言葉を集める来店時や電話、口コミでよく言われることを書き出す「駐車場ある?」「子ども連れでも大丈夫?」のような質問も材料になる
③ お店の事実を書き出す創業年、扱っている数、資格、地域、営業時間、ほかの店がしていないこと形容詞ではなく、確かめられる事実を並べる
④ 型に当てはめて5案ほど作る次の章の型を使い、①〜③の材料を入れ替えて書く1案だけだと比べられない
⑤ 声に出して読み、人に見せるお店を知らない知人に見せて、何の店かを聞く説明を足さないと伝わらない案は外す

5つのうち、時間をかけたいのは②です。
お客様が実際に使う言葉は、同じ悩みを持つ人に届きやすいからです。

そのまま使える4つの型

材料がそろったら、型に当てはめます。
どれか1つに決める必要はなく、型ごとに1案ずつ作って比べると選びやすくなります。

型組み立て向いているお店
地域+業種+強み「どこの」「何の店で」「何がいいか」をそのまま並べる地元のお客様が中心のお店。いちばん外しにくい
困りごと+解決お客様の悩みを先に書き、それをどう解決するかを続ける修理・士業・工事など、困ってから探される仕事
数字・具体物創業年、品数、所要時間、作っているものを入れる実績や品ぞろえに自信があるお店
お客様への約束「〜します」「〜してください」と、何をするかを言い切るやり方そのものが強みのお店

やりがちな失敗と直し方

失敗なぜ困るか直し方
抽象的な言葉だけ
(「心をこめて」「最高のひとときを」)
どのお店にも当てはまり、何の店か伝わらない何を、誰に、どこで提供しているかを入れる
長すぎるスマホで何行にも折り返し、写真やボタンが押し出される言いたいことを1つに絞り、残りはサブコピーへ
断片を句点で切るAIっぽい言い回し
(「〜では、なく。」「想いを、カタチに。」)
どこかで見た決まり文句に聞こえ、中身が残らない普通の文で、何をするかを具体的に書く
根拠のない最上級
(「日本一」「No.1」「最高品質」)
信用されにくいうえ、法律上の問題になることがある確かめられる事実に置き換える(次の章)

3つ目の「断片を句点で切る言い回し」は、文章を作るAIに案を出してもらうと出てきやすい形です(AIの使い方はよくある質問に書きました)。

「日本一」「No.1」と書く前に

「地域No.1」「日本一」「業界最安」と書くと、法律の問題になることがあります。
景品表示法では、商品やサービスの中身を、実際よりも、またはほかの店よりも著しく良いと見せる表示を「優良誤認表示」として禁じています。
値段や支払いの条件を、実際よりも、またはほかの店よりも著しく得だと見せる表示は「有利誤認表示」です。
品質の「一番」は優良誤認、値段の「一番安い」は有利誤認にあたるおそれがあります。

効果や性能の表示については、消費者庁が期間を決めて、合理的な根拠を示す資料を出すよう求めることができます(不実証広告規制)。
出せないときや、出した資料が根拠と認められないときは、措置命令では不当表示とみなされ、課徴金の納付命令では不当表示と推定されます。

書きたくなる言葉置き換えの例
地域No.1の美容室駅から歩いて3分の美容室
日本一おいしいパン毎朝5時から焼く、食パン専門店
業界最安値見積もりの内訳をすべてお見せします

「No.1」と書くなら、資料があるだけでは足りません。
調査の方法が表示の中身に合っているか、満足度などの調査なら比べた相手や答えた人の選び方が公平かも問われます。
そのうえで、何の調査か、いつの調査か、どの地域・どの商品についての一番かを、No.1の言葉のすぐ近くに、読める大きさではっきり書き添えてください。
消費者庁は、こうした内容を明りょうに表示するよう求めています(No.1表示に関する実態調査報告書(PDF))。

業種別の例(架空のお店)

型を当てはめた例を、業種別に挙げます。
どれも説明のために作った架空のお店の例です。
地名や数字は、自分のお店の事実に入れ替えて使ってください。

業種キャッチコピーの例
飲食(定食屋)松阪の駅前で、毎朝炊くかまど炊きご飯の定食屋
(型:地域+業種+強み)
飲食(居酒屋)個室あり、最大30名まで入れる伊勢の居酒屋
(型:数字・具体物)
美容室くせ毛で朝が大変な方へ。髪質に合わせたカットと、家でのお手入れの方法をご提案します
(型:困りごと+解決)
工務店津市で40年。家の小さな修理から建て替えまで
(型:地域+業種+強み)
外構駐車場の水たまりや雑草の手間を、外構工事で直します
(型:困りごと+解決)
士業(税理士)はじめての決算も、専門用語を使わずにご説明します
(型:お客様への約束)

どの例も「心をこめて」のような言葉を使わず、炊き方、人数、髪の悩み、年数といった具体的な言葉を入れています。
「直します」「ご説明します」のように何かを約束する言い方は、自分のお店で実際にできることだけにしてください。

当社のトップで書き換えた一文

当社のホームページ制作のトップページでは、2026年10月に、見出しの下の2行目にある一文を書き換えました。
前の文は「デモサイトを見てから判断できる、新しい発注の形。」です。
今は「契約の前に、お店の名前が入ったデモサイトを無料でお作りします。見てから決めてください。」にしています。

書き換え前の文を、この記事の最後にあるチェック表に通すと、3つの項目に引っかかります。

チェック表の項目書き換え前の文で引っかかったところ
ほかの店でも使えないか「デモサイトを見てから判断できる」は、デモを出す制作会社ならどこでも言える
声に出して読めるか「新しい発注の形」は、電話でお客様に言う言葉ではない
決まり文句になっていないか「〜の形。」のように名詞で言い切って終わる書き方は、「やりがちな失敗」の章で挙げた言い回しそのもの

書き換え後は、「契約の前に」「お店の名前が入った」「無料で」と、何をするかを具体的に書き、最後を「見てから決めてください」で締めました。
型でいえば「お客様への約束」です。
最初の画面の組み立ての話はファーストビューの記事に書いたので、ここでは一文の言葉だけを扱っています。

ただし、当社のトップは見出しにもこの一文にも、地域を入れていません。
地元のお客様が中心のお店なら、地域を見出しかその近くに入れると、どこのお店かがすぐ伝わります。

自分で決めるときのチェック表

案が出そろったら、次の表で1つずつ確かめてください。
足りないところは、サブコピーで補えば構いません。

確かめることやり方大丈夫な状態
何の店か分かるか店名を隠して、お店を知らない人に見せる業種を答えてもらえる
ほかの店でも使えないか近所の同業の店の名前に入れ替えて読む入れ替えると、うそになる・意味が通らない
長すぎないかスマホで開いて、最初の画面で見る2行ほどに収まり、ボタンも最初の画面に入る
根拠を示せるか数字や「一番」の言葉に、資料があるか確かめる聞かれたらすぐ見せられる
声に出して読めるか電話でお客様に伝えるつもりで読むつかえずに読め、言い直さずに伝わる
決まり文句になっていないか「想いを、カタチに。」のような句点の切り方がないか見る普通の文として読める

別の店の名前を入れても通じる文は、そのお店ならではのことを言っていません。
キャッチコピーの文字数を数えたいときは、文字数カウントに貼り付けると早く確かめられます。

よくある質問

Q. キャッチコピーは何文字くらいがいいですか?

決まった文字数はありませんが、スマホで開いたときに2行ほどに収まる長さを目安にしてください。
見出しの大きな文字なら、おおむね20〜30字で2行ほどです。
文字の大きさで行数が変わるので、最後は実際のスマホの画面で確かめてください。

Q. キャッチコピーに店名は入れるべきですか?

必ず入れる必要はありません。
店名はロゴに出ていることが多いので、キャッチコピーでは業種と強みを伝えるほうが役に立ちます。
店名そのものが業種を表している場合は、入れても構いません。

Q. AIにキャッチコピーを作ってもらってもいいですか?

案出しには向いています。
ただ、何も渡さずに頼むと、「想いを、カタチに。」のような、どのお店にも当てはまる案が出てきやすくなります。
先にお店の事実(創業年、品数、お客様によく言われること)を箇条書きで渡してから、案を出してもらってください。
出てきた案は「近所の店の名前に入れ替えても通じないか」でふるいにかけ、残ったものを自分の言葉に直して使います。

Q. 一度決めたキャッチコピーは変えないほうがいいですか?

変えて構いません。
お店の強みやお客様の層が変わったとき、読み返して自分でもしっくりこないときは、書き換えどきです。

Q. 「地域No.1」と書きたいのですが、問題ありますか?

何の調査で、いつ、何について一番なのかを資料で示せないなら、使わないでください。
根拠のない「一番」の表示は、品質なら優良誤認表示、値段なら有利誤認表示にあたるおそれがあります。
駅からの近さや創業年など、確かめられる事実に置き換えてください。

まとめ

結論
キャッチコピーとはファーストビューに置く、何の店か・誰のためか・何がいいかを伝える一文
作り方お客様を1人決め、お客様の言葉とお店の事実を集めてから、型に当てはめて5案ほど作る
避けたいこと抽象的な言葉だけ、長すぎる文、断片を句点で切る言い回し、根拠のない最上級
決め方店名を隠して伝わるか、近所の店の名前に入れ替えても通じないか、スマホで2行ほどに収まるかを確かめる

キャッチコピーは、言葉のうまさより、お店の事実をどれだけ具体的に入れられるかで決まります。
どの案がいいか決めきれない、今のホームページの一文を見てほしい、という方は、相談だけからでもお気軽にご連絡ください。

お店の名前が入った画面で、一文を決めませんか

当社では契約の前に、お店の名前を入れたデモサイトを無料でお作りしています。見てから決めてください。

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