折りたたみiPhone Duoは買いか|AI時代の結論スマホだと考える理由と、他機種との比較

開いた折りたたみスマートフォンの左右で、別々の作業が同時に進んでいるイラスト

結論:スマホでAIに働かせている人にとっては、待っていた形です

この記事で書くこと

・弊社はスマホからAIに作業させています。その用途で、1画面には限界がありました
・とくに効いたのが「承認待ちに気づかず、作業が止まっていた」こと。待ち時間ではなく、待っていることに気づけないのが問題でした
・折りたたみ自体は他社から前からありました。それでも待っていたのはAppleの環境から抜け出せなかったからです
価格は364,800円から(税込)。iPhone 18 Pro Maxより125,000円高いです
専用の望遠レンズがありません。写真を撮る人は、いま使っている機種を手放す前に確認してください

この記事を書いている立場

弊社は社内の業務をAIで回している制作会社です。ホームページ制作や、AIの導入支援・セミナーを行っています。
日常的に動かしているのはClaude Codeと、自社で開発したツールです。AIを毎日使う側の目線で、この端末を見ています。

先にお断りしておきます。弊社はまだ実機を持っていません。ここに書くのは、公式に発表された内容と、なぜ弊社が買うのかまでです。使ってどうだったかは、手元に来てから別に書きます。

iPhone Duoとは(事実だけ、短く)

閉じた状態、途中まで開いて自立させた状態、完全に開いた状態の3段階を並べたイラスト
閉じる・立てる・開く。ヒンジの角度で置き方が変わります

Appleが2026年9月9日(日本時間10日未明)に発表した、同社で初めての折りたたみ式iPhoneです。

表記は「Duo」です

公式の表記は iPhone Duo で、DUOではありません。日本語のページでも英字のままで、カタカナ表記は使われていません。

2画面が並んでいる端末ではありません。本のように横に開く折りたたみです。開くと中に大きな画面が1枚、閉じたとき用に外側にもう1枚あります。

インナー(開いたとき)アウター(閉じたとき)
サイズ7.6インチ5.4インチ
解像度1,878 × 2,6701,398 × 2,034
なめらかさProMotion 最大120Hz(適応型)
屋外での明るさピーク3,000ニト

Appleは「iPhone 18 Pro Maxより50パーセント大きい」と表現しています。

大きさ・重さ・価格

項目内容
厚さ開いて5.2mm/閉じて11.3mm
重さ254g
価格(税込)256GB 364,800円/512GB 399,800円/1TB 469,800円/2TB 574,800円
予約開始2026年10月16日 午後9時
発売2026年10月23日
生体認証Touch ID(サイドボタン)。Face IDは非搭載
SIMデュアルeSIMのみ。物理SIMは使えません

チップはA20 Pro(iPhone 18 Proと同じ)、OSはiOS 27.1、防水防塵はIP68です。フレームとヒンジカバーはグレード5チタニウム。ヒンジは100点以上の部品でできていると公式が説明しています。

開閉の耐久回数は公表されていません

折りたたみで気になるのは「何回開け閉めできるのか」ですが、Appleはこの数字を出していません。仕様ページにも発表資料にも記載がありません。
折り目については、Appleは「よれが発生するのを最小限に抑えられます」とは書いていますが、「折り目がない」とは書いていません。実際、発表当日のハンズオン記事でも「角度によっては見える」と報じられています。ここは時間が経たないと分かりません。

Split View:何が分かっていて、何が分かっていないか

弊社がいちばん知りたかったのがここです。公式に書いてあることと、書いていないことを分けます。

公式に書いてあること

機能の名前はSplit Viewです。日本語ページでも訳さず、そのままの表記です。Appleの発表資料には、こうあります。

「Split Viewにより、ユーザーはiPhoneで初めて2つのアプリを横に並べて開くことができます」

「インナーディスプレイの片側にアプリを移し、もう片側で2つ目のアプリを起動できます」

「アプリ間をすばやく切り替えることもできます。Safariのように、同じアプリのウインドウを2つ開くこともできます」

「片側でSiri AIと会話しながら、もう片側でコンテンツを見ることも簡単にできます」

「アプリを同時に2つ保存し、後で呼び出すことも可能です」

折りたたみの動作と表示の連動についても、こう書かれています。「折りたたむとコンテンツが反応し、横に向ければ向きが変わり、裏返せば適切なディスプレイに切り替わる」

公式に書いていないこと

一方で、使ううえで知りたいことの多くが、まだ公表されていません。

  • 分割の比率が半分ずつ固定なのか、変えられるのか
  • 上下にも分けられるのか(公式は「横に並べて」としか書いていません)
  • アプリ間のドラッグ&ドロップができるのか
  • 閉じた状態で使っていたアプリが、開いたときにどこまで引き継がれるのか
  • 保存したアプリの組を、どうやって呼び出すのか
  • App Storeのアプリを、そのまま並べられるのか。アプリ側の対応が必要なのか

最後の1つは、弊社にとっていちばん大きな未知です。弊社が使いたいのはApple純正のアプリではなく、AIのアプリだからです。Appleは開発者向けに「新しいAPIでアプリを対応させられる」と説明しており、対応が要る可能性は残ります。

短時間触った記事はありますが、使い込んだ話はこれからです

発表当日に、会場で実機に触れたハンズオン記事が出ています。ただしどれも短時間の試用で、「特定の角度では折り目が見える」といった第一印象が中心です。
発売は10月23日。実務で使い込んだうえでのレポートは、これから出てきます。
弊社も購入して確かめたうえで、あらためて書きます。

製品ページの推しは、マルチタスクではありません(弊社の読み方)

ここからは公式の記述ではなく、弊社が製品ページを読んでの印象です。
英語の製品ページでSplit Viewは、「2つのアプリを並べて使うこともできますという添えられ方をしています。前に出ているのは、大画面での視聴やカメラのほうです。
マルチタスク目的で買うなら、製品ページの推しとは違う方向で買っていることになります。

なぜ買うのか:AIに働かせる時間が、スマホの前提を変えたから

私はClaude Codeをスマホから操作して、外にいるときも作業を進めています。あわせて自社で開発したツールも、同じようにスマホから動かしています。指示を出す、上がってきたものを確認する、許可を押す。やっているのはこの3つです。

しばらく続けて分かったのは、スマホ1画面では足りないということでした。性能ではなく、画面の使い方の問題です。

1画面で困っていた3つのこと

1. 長い指示を打つと、会話が見えなくなる

AIに込み入った指示を出そうとすると、そこそこの長文になります。ところがスマホでは、入力欄が伸びるほど会話の表示が押し上げられて、直前のやり取りが隠れます。

「さっきAIが何と言ったか」を見ながら書きたいのに、書けば書くほど見えなくなる。私はこれが面倒で、メモ帳アプリに打ち込んでからコピペする、という書き方をしていました。

メモ帳に切り替えて、打って、全選択して、コピーして、AIのアプリに戻って、貼り付ける。1回の指示のたびに、この往復が発生します。

2. 承認ボタンに気づかず、作業が止まっている

片方のスマホに気づかれていない通知が光り、持ち主の意識は別の画面に向いている様子のイラスト
止まっていることに気づかないのが、いちばん困ります

これがいちばん困りました。

AIに作業を任せると、途中で「この操作をしてよいか」と許可を求めてきます。安全のための仕組みなので、これ自体は正しい動きです。

実際に起きていたこと

LINEで人とやり取りをしている間に、AI側ではとっくに承認待ちになっていた。
それに気づかず、何分も、ときには何十分も作業が止まったままだった——ということが何度もありました。

リモートで作業させることの弱点は、待ち時間そのものではありません。「待っていることに気づかない」ことです。

「通知が来ないのか」と思われるかもしれません。来ます。ただし通知を見ただけでは押せません。何を許可しようとしているかを読まないと判断できないので、結局アプリを開くことになります。
そしてLINEの途中で切り替えると、今度はそちらに戻り損ねます。これ、何度もやりました。

3. 待っている間、することがない

AIに任せている間、人間は手が空きます。私の場合、その時間は別の作業をするか、調べ物をするか、動画を見るかです。

ただ、そっちに集中すると戻るのが遅れます。かといってAIの画面をずっと眺めているのも、時間の無駄です。

「別のことをしながら、進み具合は目に入っている」という状態が理想でした。1画面では、これができません。

Appleの自前AIは遅れている。それでもAppleで揃える理由

ここはAIを仕事で扱う立場から書きます。

Apple Intelligenceは、正直なところ後発です。他社に追いついているとは言いにくいですし、日本語対応も後回しにされてきました。「AppleのAIが賢いから、Appleを選ぶ」ではありません。

それでも私がApple製品で揃えているのは、理由が別のところにあるからです。

AppleのAIが優れているのではなく、AIを使うための土台として優れている

私が日常的に動かしているのは、ChatGPTやClaudeといった、Apple製ではないAIです。
それらを本気で使おうとすると、効いてくるのはAIそのものの賢さより、端末どうしのつながりでした。

  • Macで書いた指示を、そのままiPhoneに持っていける
  • Mac miniをつけっぱなしにして、外のiPhoneから叩ける
  • 途中まで見ていたものを、別の端末で続きから開ける
  • 3台のどれで作業しても、同じファイル、同じメモ、同じパスワードが揃っている

AIに何かをさせるとき、人間の側は端末を行き来します。その行き来が滑らかかどうかで、実際の作業量はかなり変わります。そこはApple製品が素直に強いです。

仕事で使っていない方にも、効き方は同じです

ここまで私の使い方で書いてきましたが、いちばん多く使われているのはChatGPTでしょう。あちらでも起きることは変わりません。
長い質問を打つと会話が隠れる。調べ物をしながら聞きたいのに、アプリを行ったり来たりする。資料を見ながら要約を頼みたいのに、両方は開けない。
片側にAI、片側に調べたいもの。この形が効くのは、仕事で使っているかどうかとは関係ありません。

だからスマホもAppleで揃えたかった。ところが、その1台だけに2画面がありませんでした。

折りたたみ自体は、他社から何年も前に出ています。2画面が欲しいだけなら選択肢はありました。それでも動かなかったのは、1台だけ環境の外に出すと、上に書いたつながりが切れるからです。

「良いものが出たから乗り換える」ではありません。「待つしかなかったものが、ようやく出た」。同じ理由で見送ってきた人は、けっこういるはずです。

3台で1つ、という考え方

ノートパソコン、常時つけっぱなしの小さなデスクトップ、開いた折りたたみスマートフォンが線でつながっているイラスト
真ん中の1台をつけっぱなしにしておくのが肝です

私にとって、これは単体で買う端末ではありません。すでにある構成の、足りていなかった部分です。

端末役割
MacBook普段の作業
Mac mini常駐端末。つけっぱなしにして、AIをいつでも動かせる状態にしておく
今回の端末外からの操作。指示・確認・承認を、出先で行う

Mac miniを常駐させる理由は別の記事で詳しく書きましたが、要するに「家のパソコンをつけておけば、外から続きができる」という状態を作るためです。

ここまで来ると、最後に残るのが「手元の画面が狭い」でした。そこが埋まるはずです。

ただし、外れる可能性もあります

私が使いたいAIのアプリを、Split Viewの片側でそのまま開けるのか。ここはまだ公表されていません。
もしアプリ側の対応が必要で、それがすぐに来なければ、私が買う理由は半分なくなります。そこは承知のうえで買います。

それでも構成の最後の1ピースだと思って買います。単体の性能で選んだわけではありません。

買う前に知っておいたほうがいい2つ

欲しい気持ちとは別に、仕様を読んで「これは先に言っておいたほうがいい」と思った点を2つ書きます。

1. 専用の望遠レンズがありません

背面のレンズは2つです。メインと超広角。「2倍望遠」はありますが、専用のレンズはありません。Appleは「光学品質2倍」という表現を使っています。

いま望遠レンズがある機種を使っているなら、望遠はそっちのほうが強いままです。

私は2台体制にします

私はiPhone 17 Pro Maxを使っていて、これは手放しません。
作業とAIの操作は新しいほう、撮影は17 Pro Max。用途で分けます。
「新しいほうに全部まとめたい」と考えている方は、手放す前に、いま何にいちばん使っているかを確認したほうがいいと思います。

あとFace IDがありません。指紋のTouch IDです。顔認証に慣れていると、最初は戸惑うと思います。

2. 254gあります

重さは254gです。閉じたときの厚みは11.3mm。

数字だけ見ても分かりません。ポケットに入れて一日持ち歩けるかは、実物を持ってみないと判断できないので、そこは届いてから書きます。

ちなみに発表当日に読んだ範囲では、日本語の記事でこの254gにはあまり触れられていませんでした。公式の仕様ページに載っている数字なので、気になる方は見てみてください。

歴代のiPhoneと、まとめて比べる

同じ日に発表されたiPhone 18 Pro・18 Pro Maxだけでなく、いま使っている人が多い17・16のProシリーズとも並べます。数字はすべてApple公式のものです。

iPhone Duo18 Pro Max18 Pro17 Pro Max17 Pro16 Pro Max
2つのアプリを
横に並べる
できる
(Split View)
できないできないできないできないできない
画面開7.6型
閉5.4型
6.9型6.3型6.9型6.3型6.7型
重さ254g233g206g240g
専用の望遠レンズなしありありあり(8倍まで)あり(8倍まで)あり(3倍まで)
顔・指紋Touch IDFace IDFace IDFace IDFace IDFace ID
ビデオ再生開31時間
閉44時間
45時間36時間39時間33時間29時間
価格
(256GB・税込)
364,800円239,800円219,800円現在は流通価格によります

実寸で並べると、縦に短くて横に広い

数字の表だけだと伝わりにくいので、同じ縮尺で並べた図を作りました。

iPhone Duoの閉じた状態・開いた状態と、iPhone 14 Pro、iPhone 17 Pro Maxを同じ縮尺で並べた図
底辺をそろえて同じ縮尺で描いています(Apple公式の寸法より)

縦長のスマホではありません。閉じた状態は17 Pro Maxより45.6mm短く、6.1mm幅広く、2.55mm厚い。ずんぐりした形です。

お使いのスマホの画面に原寸で出せるツールも作りました。手持ちの機種と重ねて比べられます。
iPhone Duo 実寸シミュレーター

重さは、歴代でいちばん重くなります

iPhone Duoは254gで、iPhone 16 Pro Max 240g、17 Pro Max 233g、17 Pro 206g、17 177g、16 170g、SE 144gより重いことを示した棒グラフ
数字はApple公式の比較ページより。Duoが歴代でいちばん重い

254gは、Proシリーズのどれよりも重い数字です。

  • iPhone 17 Pro Max(233g)から+21g
  • iPhone 16 Pro Max(240g)から+14g
  • iPhone 17 Pro(206g)から+48g

17 Proのような軽い機種から乗り換えると、差は48gあります。数字だけ見ると小さく思えますが、毎日ポケットに入れるものです。ここは実物を持ってから決めたほうがいいです。私もそうします。

標準モデル・廉価モデルとも比べる

Proシリーズだけでなく、標準モデルや廉価モデルから乗り換える方もいると思います。こちらも並べます。

iPhone DuoiPhone 17iPhone 16iPhone 16eiPhone SE
(第3世代)
2つのアプリを
横に並べる
できるできないできないできないできない
画面開7.6型
閉5.4型
6.1型6.1型6.1型4.7型
重さ254g177g170g169g144g
背面カメラ2つ
48MP+48MP
2つ
48MP+12MP
2つ
48MP+12MP
1つ
48MP
1つ
12MP
顔・指紋Touch IDFace IDFace IDFace IDTouch ID
ビデオ再生開31時間
閉44時間
30時間22時間26時間15時間

カメラの構成は、iPhone 17(無印)に近いです

背面のレンズが3つある従来型のスマートフォンと、レンズが2つの折りたたみ端末を並べたイラスト
レンズの数が違います。専用の望遠レンズはありません

ここは意外かもしれません。iPhone Duoの背面カメラの構成は、Proシリーズではなく、標準のiPhone 17に近い形です。

  • どちらもレンズは2つ。専用の望遠レンズはなし
  • どちらも0.5倍・1倍・2倍で撮れる

ただし同じではありません。超広角が、Duoは48MP、iPhone 17は12MPです。ここは差があります。

とはいえ36万円台なのに、カメラの構成はProシリーズではない。ここは知っておいたほうがいいです。

Face IDがないのは、久しぶりです

iPhone DuoはFace IDを積んでいません。サイドボタンのTouch IDです。

いま買える機種でTouch IDなのはiPhone SE(第3世代)くらいです。Face IDが出たiPhone Xから8年ほど顔認証が続いてきたので、戻るには慣れが要ると思います。

マスクをする場面では指紋のほうが速い、という人もいます。どちらが良いかは使い方次第ですが、変わることは知っておいてください。

軽い機種から乗り換えると、差が大きいです

重さの差を並べます。Duoは254gです。

  • iPhone 17(177g)から+77g
  • iPhone 16(170g)・16e(169g)から+84g前後
  • iPhone SE 第3世代(144g)から+110g

SEからだと1.7倍以上の重さになります。画面は開けば4.7型から7.6型へ大きく変わりますが、そのぶん重くなるということです。

Split Viewは、Duoにしかありません

表のいちばん上の行が、この記事の結論です。2つのアプリを横に並べられるのは、iPhone Duoだけです。18 Proシリーズの発表資料にも、この機能の記載はありません。

逆に言えば、並べる必要がないなら、他のどれを選んでも困りません。18 Pro Maxとの差は125,000円、18 Proとは145,000円。その金額は、ほぼこの1行への支払いです。

そして望遠・軽さ・Face ID・電池は、既存のProシリーズのほうが上です。ここを捨ててでも2画面が欲しいか。判断はそこです。

iPhone 17 Pro Maxから買い替えるべきか

私はiPhone 17 Pro Maxを使っていますが、これは手放しません。2台持ちにします。

理由は望遠です。専用の望遠レンズがある機種から乗り換えると、望遠は確実に弱くなります。Duoの2倍はAppleが「光学品質」と表現しているもので、専用のレンズではありません。

写真をよく撮るなら、買い替えではなく2台持ちを前提にしたほうがいいです。1台にまとめたい気持ちは分かりますが、手放してから気づいても戻れません。

他社の折りたたみと比べてどうか

スペックの優劣は書きません。他社の折りたたみを選ばなかった理由が、性能ではないからです。

前に書いたとおり、MacBookとMac miniとつながっていることのほうが、弊社には効きます。逆に言えば、Windowsを使っていてApple製品が手元にないなら、他社の折りたたみを外す理由はありません。そちらのほうが安く、選択肢も多いはずです。

この端末が効くのは、すでにApple製品で揃えている人です。そこははっきりさせておきます。

向いている人・向いていない人

私の使い方を前提に書きます。万人に勧めるものではありません。

判断こういう人
買いスマホからAIに作業させている。指示・確認・承認のためにアプリを行き来している
待ち時間に別のことをしたいが、戻り損ねて止まることがある
すでにMacやiPadを使っていて、環境を変えたくない
急がなくてよいスマホは連絡と調べ物が中心。長文を打つ機会が少ない
写真をよく撮る。望遠を使う
大画面で動画やゲームを楽しみたいだけなら、Split Viewの有無は関係ありません

「2画面だから便利そう」で買うと、たぶん持て余します。行き来する用事がある人にとってだけ、125,000円の差が意味を持ちます。

制作側の話:あなたのサイトは、この画面で崩れるかもしれません

ここからは、ホームページを持っている方に向けた話です。

開いたときの画面は7.6インチ、縦横比で約1.42対1です。これは小型タブレットに近い形で、たとえばiPadは約1.33対1です。スマートフォンとしては、これまでになかった形です。

問題は、世の中のホームページの多くがスマホとパソコンの2つでしか確認されていないことです。タブレットでの見え方まで見ているサイトは、そう多くありません。

画面の縦横比の比較。これまでのiPhoneが2.17対1、iPhone Duoは開いたとき1.42対1、閉じたとき1.45対1
開いても閉じても、これまでのiPhoneとは形が違う

確認されていない幅で、何が起きるか

想定していない画面幅では、レイアウトが崩れることがあります。
文字が読みにくくなる、画像がはみ出す、ボタンが押しにくい位置に来る、横スクロールが出る。
作った側が手を抜いたというより、その幅で見られることを想定していなかったという話です。

とくに影響が出やすいのは、画面の幅だけで表示を切り替える作りをしているサイトです。「この幅より狭ければスマホ用、広ければパソコン用」という2択で組んでいると、その中間の幅で、どちらとも言えない見え方になります。

もうひとつ、開いた状態と閉じた状態で幅が変わります。画面の回転やブラウザの幅変更でも似たことは起きますが、iPhoneで日常的にこれが起きるのは初めてです。

しかも閉じたときも普通のスマホの形ではありません。アウターは1,398×2,034で、約1.45対1。つまり開いても閉じても、これまでのiPhoneとは違う形です。

作る側は、しばらく大変になります

机の上にノートパソコン、細長いスマートフォン、正方形に近い折りたたみ端末の枠が並び、新しい形を確認している様子のイラスト
確認する画面の形が、1つ増えます

これは弊社だけの話ではありません。ホームページ制作会社、Webデザイナー、アプリやゲームの制作会社。作る側は、しばらく手間が増えます。

これまで「スマホ」と「パソコン」の2つを想定しておけばよかったところに、もう1つ増えます。しかも開閉で幅が変わるので、1台につき2通り確認することになります。

アプリやゲームだと、さらに面倒です。画面いっぱいに作り込んでいるものほど、比率が変わったときの影響が大きいからです。ボタンの位置、文字の大きさ、操作しやすい場所。全部が変わります。

新しい形の端末が出た直後は、たいていこうなります。しばらくは、対応したものとしていないものが混在します。

弊社は、発売されたらすぐ対応を進めます

弊社はホームページ制作とWebアプリの制作をしています。この端末は、テスト用の実機としても使います。

画面での見え方は、実機で確認しないと分かりません。数値上は問題なくても、実際に持って触ると窮屈だった、というのはよくあることです。だから実機を持ちます。

保守をお預かりしているお客様のサイトは、発売後に確認します。新しい形の端末が出たら見にいく、というのが保守を預かるということだと考えています。

他社で作られたサイトをお使いの方も、タブレットでの見え方を一度確認しておくと、この端末での崩れもだいたい分かります。

正直に書いておくこと

この記事は、購入前に書いています

まだ実機は手元にありません。ここに書いたのは「なぜ買うのか」までで、使ってどうだったかではありません。
実際に使えば、想像と違うところは必ず出てきます。使い込んでから、あらためてレビューを書きます。

とくにこのあたりは、使ってみないと分かりません。

  • 重さと厚み。ポケットに入れて1日持ち歩けるか
  • 電池の持ち。2画面で使い続けたときに、どこまで保つか
  • 入力のしやすさ。広くなった画面で、長文が本当に打ちやすくなるのか
  • 片手で扱えるか。移動中に片手で承認だけ押す、という使い方ができるか

スペック表を見ても答えが出ないところです。届いてから書きます。

よくある質問

iPhone Duoはいくらですか

256GBで364,800円(税込)です。同時に発表されたiPhone 18 Pro Max(256GB・239,800円)より125,000円高いです。予約開始は10月16日午後9時、発売は10月23日です。

本当に2つのアプリを並べて使えますか

Appleは「Split Viewにより、ユーザーはiPhoneで初めて2つのアプリを横に並べて開くことができます」と発表資料に明記しています。片側にアプリを移し、もう片側で別のアプリを起動できるという説明です。ただし分割の比率を変えられるのか、上下にも分けられるのか、アプリ間でドラッグ&ドロップができるのかは公表されていません。短時間のハンズオン記事は出ていますが、使い込んだうえでのレポートはこれからなので、細かい使い勝手はまだ見えていません。

カメラは今のiPhoneより良くなりますか

用途によります。専用の望遠レンズがありません。背面はメインと超広角の2つで、2倍望遠に専用のレンズはありません(Appleは「光学品質2倍」と表現しています)。望遠レンズを積んだ機種を使っているなら、望遠についてはそちらのほうが強いままです。弊社もiPhone 17 Pro Maxは手放さず、撮影用として残します。

折りたたみの耐久性は大丈夫ですか

分かりません。Appleは開閉の耐久回数を公表しておらず、折り目についても「折り目がない」とは書いていません。ヒンジが100点以上の部品でできていることは説明されていますが、時間が経ってどうなるかは、現時点では誰にも分かりません。

自分のホームページは、この端末でちゃんと見えますか

確認しておくことをおすすめします。開いたときの画面は7.6インチ・約1.42対1で、これは小型タブレットに近い形です(iPadは約1.33対1)。普通のiPhoneは約2.17対1の縦長なので、かなり違います。スマホとパソコンの2つでしか確認していないサイトは、この形で見え方が変わることがあります。手っ取り早い確認方法は、タブレットでの見え方を一度見てみることです。

まとめ

この記事の要点

・Appleは「2つのアプリを横に並べて開ける」と明記。ただし分割比率などの細かい挙動は未公表です
・弊社が買うのは、承認待ちに気づかず作業が止まるのを画面で解決したいから
専用望遠レンズなし・Face IDなし・254g。ここは先に知っておいてください
・開いた画面は小型タブレットに近い形。スマホとパソコンだけで確認したサイトは、見え方が変わることがあります

弊社にとっては、MacBookとMac miniで組んできた環境の、最後の1ピースです。単体の性能で選んだというより、構成が完成する、という買い方をしています。

ただ、ここまでは全部「買う前」の話です。持ち歩いたら重かった、開くのが面倒だった。十分あり得ます。

届いたら、正直に書きます。期待どおりだったところも、そうでなかったところも。

届いたら、使ってどうだったかを書きます

この記事は買う前に書いたものです。10月23日に届いたら、実際に使ってどうだったかを別に書きます。

とくに、Split Viewで本当にAIのアプリを並べられるのか。ここが外れたら、私が買う理由は半分なくなります。そこは包み隠さず書きます。

重さ、電池、片手で扱えるか。スペック表を見ても分からなかったところも、そのときに。

AIの導入について、相談も受けています

弊社はホームページ制作の会社ですが、社内の業務そのものをAIで回しています。この記事に書いた「スマホからAIに作業させる」のも、読んだ話ではなく毎日やっていることです。

そのうえでAIの導入支援と、セミナーもやっています。何から始めればいいか分からない、社内で使い始めているが不安がある。そうした段階でのご相談も承っています。
ツールを売る話ではなく、「何に使って、何に使わないか」を一緒に決めるところからです。

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AIを仕事でどう使っているかは、このブログのほかの記事にも書いています。よければあわせてどうぞ。