「豆のままと粉、どちらを選べばいいですか?」——店頭でとてもよくいただくご質問です。結論から言うと、鮮度と使いやすさのバランスで決めていただくのが一番いいのですが、せっかくなので、挽き目で味がどう変わるのかを、できるだけ短くお話しします。

挽き目が粗いほど「すっきり」、細かいほど「しっかり」

ものすごく単純に言うと、これだけです。挽き目が粗ければお湯と豆の接触面積が少なくなって、抽出は軽く・短く・すっきり仕上がります。細かくすればその逆で、苦味と濃さが前に出てきます。

代表的な4つの挽き目

  • 粗挽き:フレンチプレス・水出しアイスコーヒーに。透明感のある軽い味。
  • 中挽き:ハンドドリップやコーヒーメーカーの標準。一番バランスが取れる挽き目。
  • 中細挽き:ペーパードリップで「しっかり目」に淹れたいときに。
  • 細挽き:エスプレッソ・モカポットなど、圧力をかける抽出に。

迷ったら「中挽き」でOKです

ご家庭でペーパードリップをされている方は、まず中挽きを選んでいただければほぼ間違いありません。そこから「もう少しすっきりさせたい」なら粗めに、「もう少しコクが欲しい」なら細かめに。一回転ずつゆっくり動かしていただくと、自分の好みが見えてきます。

「正解の挽き目」は一つではなく、豆と器具と、その日の自分で決まるもの。だから毎日、ほんの少し楽しい。

鮮度のために、できれば「豆のまま」で

正直に言うと、コーヒーは粉にした瞬間から香りが抜けていきます。1時間でなくなるわけではありませんが、1週間経った粉と、直前に挽いた粉では、ずいぶん印象が違います。少しだけお手間はかかりますが、ご自宅用の手挽きミルがあると、同じ豆でも別物のように楽しめます。

とはいえ、粉でお渡しすることもおすすめしています

器具をお持ちでない方・朝は一秒でも早くコーヒーが欲しい方には、当店では挽き目のご指定を伺って、お求めいただいた日に挽いてお渡ししています。「粗め」「中挽き」「中細挽き」など、使用されている器具を教えていただければ、こちらで最適な挽き目にいたします。

オンラインショップでも、ご注文時に挽き方のご指定が可能です。詳しくは ONLINE SHOP または よくあるご質問 をご覧ください。

文:田島 翔(店主)