入荷したのは3月下旬、エチオピア南部イルガチェフェ地区のロットです。生豆の状態で欠点豆を手で選別し、今週の火曜日に焙煎しました。以下、その記録です。

ロット情報

産地エチオピア イルガチェフェ地区
標高1,900〜2,100m
品種Heirloom(在来種)
精製ウォッシュド
入荷日2026年3月22日
焙煎日2026年4月14日
焙煎量5kg × 1バッチ

焙煎プロファイル

投入温度は190℃。ターニングポイントが1分45秒、1ハゼが8分52秒、2ハゼには入れず9分40秒で排出しました。最終豆温は200℃。Development Time Ratio は約14%。浅煎りの目安として、シナモンとミディアムの間あたりの焙煎度で止めています。

風量は前半弱め、1ハゼ直前から段階的に上げて、豆の表面の水分を残しすぎないようにしました。このロットは水分値がやや高めだったため、前半の火力を気持ち上げてあります。

カッピング所感

焙煎翌日と3日後の2回カッピングしました。翌日はまだ青みが残っていましたが、3日目にはレモンとベルガモットの明るい酸、奥にアプリコットの甘さが出てきています。冷めるにつれて紅茶のような余韻が長く続きます。

香味ノート

  • ベルガモット/レモンの明るい酸
  • アプリコットのやわらかな甘さ
  • ジャスミンティーのような長い余韻

推奨抽出

ペーパードリップで淹れる場合、湯温は90〜92℃、豆15gに対してお湯230gを3分前後で落とすのが、このロットには合っていました。細かすぎる挽き目にすると、後味が詰まって感じられます。中挽き、やや粗めがおすすめです。

フレンチプレスなら、湯温を少し下げて88℃、4分浸漬。華やかな香りが一番素直に出ます。

焙煎は、豆にすでにあるものを取り出す作業だと思っています。足すものではありません。このロットは、生豆の段階からすでに明るさを持っていました。

店頭では今週木曜日から並びます。200g単位でのお取り置きも承りますので、お気軽にお声がけください。

文:黒木 伸一郎(焙煎士)