価格を間違えて載せた。営業時間が古いままだった。
気づいたときにまずやることは、謝ることではありません。
「直す」と「知らせる」は別の作業です。
訂正のお知らせだけ出して、元のページを直し忘れている店がとても多いです。
検索やSNSから、そのページに直接来る人がいます。その人たちはお知らせ欄を通りません。元のページを直さないかぎり、間違ったままの情報が見え続けます。
まず、そのまま使える1本を置きます。
お詫びと訂正のお知らせ
いつも当店をご利用いただき、ありがとうございます。
当ホームページに掲載しておりました内容に誤りがございました。
謹んでお詫び申し上げますとともに、下記のとおり訂正いたします。
■該当箇所 (例:メニューページの◯◯の価格)
■誤 ◯◯◯◯
■正 ◯◯◯◯
ご迷惑をおかけいたしましたことを、重ねてお詫び申し上げます。
こんにちは。
三重県でホームページ制作をしているMYコンサルティング株式会社、代表の宮本です。
この記事では、場面別の例文8本と、そもそも出すべきかの判断、そして元のページの直し方まで書きます。
順番を間違えないでください
やることは3つで、順番が決まっています。
| 順 | やること | なぜ先か |
|---|---|---|
| 1 | 元のページを直す | 直す前に知らせると、見に来た人がまだ間違いを見ます |
| 2 | 直ったことを自分の目で確かめる | 更新したのに反映されていないことがあります |
| 3 | 訂正のお知らせを出す | ― |
急ぐ場合は、順番どおりでなくて構いません。
来店や締切が迫っていて修正に時間がかかるなら、先に一報を入れてください。「誤りがありました。正しくは◯◯です。表示はただいま修正中です」で十分です。
修正が終わってから、あらためて正式な訂正を出します。
そのうえで、2番を飛ばさないでください。
直したつもりでも、画面には古いままが出ていることがあります。
ふだんのブラウザに加えて、シークレットウィンドウ(プライベートモード)でも開いてください。できればスマートフォンの回線でも確かめてください。
直らない場合の原因は ホームページを更新したのに反映されない|キャッシュ以外の原因8つ にまとめました。
もうひとつ、忘れやすいものがあります。
検索結果に、古い情報が残ることがあります。
ページを直しても、Googleが読み直すまでは、検索結果の説明文に古い価格が出たままになることがあります。
Search Consoleの「URL検査」から再登録をリクエストすると、再クロールを促せます。
ただし、いつ反映されるかは保証されません。数日から数週間かかることもあります。急ぐ場合は、お知らせと店頭の掲示で補ってください。
そもそも出すべきか(出さなくていい場合)
すべての誤りに、訂正のお知らせが要るわけではありません。
基準は「その間違いを見た人の、判断や行動が変わったか(変わるおそれがあるか)」です。
| 間違いの内容 | 訂正のお知らせ | 理由 |
|---|---|---|
| 価格・営業時間・定休日 | 出す | 来店や注文の判断が変わります |
| 住所・電話番号・地図 | 出す | たどり着けなかった人がいます |
| 日程・締切 | 出す | 間に合わなかった人がいます |
| 人名・社名の誤字 | 出す | 相手に対する礼儀の問題です |
| 本文の誤字・脱字 | 直すだけでよい | 読んだ人が損をしていません |
| 写真の差し替え | 内容による | 雰囲気の写真なら直すだけ。商品・設備そのものの写真なら出す(選ぶ判断が変わります) |
迷ったら「出す」でかまいません。訂正を出して怒られることはまずありません。
ただし誤字ひとつで毎回お詫びを出していると、本当に大事な訂正が埋もれます。
お知らせ欄が「お詫びと訂正」で埋まっている店は、それだけで不安に見えます。
ホームページの誤りを直す(例文1〜3)
例文1|価格の誤り
価格表記の誤りに関するお詫びと訂正
いつも当店をご利用いただき、ありがとうございます。
当ホームページのメニューページにおきまして、価格の表記に誤りがございました。
■該当箇所 メニューページ「◯◯◯◯」
■誤 ◯,◯◯◯円
■正 ◯,◯◯◯円
すでに表記は訂正済みです。
ご迷惑をおかけいたしましたことを、深くお詫び申し上げます。
すでに予約や注文が入っている場合は、断り方を自分で決める前に確認してください。
注文を受けた時点で契約が成立している可能性があります。その場合、採算が合わないという理由だけで一方的に取り消せるとは限りません。
・自店の利用規約や、注文確認メールに何と書いてあるか
・どの時点で注文が確定する扱いになっているか
この2つを見たうえで対応を決め、判断に迷う金額なら専門家にご相談ください。当社は法律の専門家ではありません。
表示していた価格で受けられるなら、「◯月◯日までにご予約いただいた分は、表示していた価格で承ります」と書けます。返金が必要になった場合は 返金のご案内 文例8選 をご覧ください。
例文2|営業時間・定休日の誤り
営業時間の表記に関するお詫びと訂正
当ホームページに掲載しておりました営業時間に、誤りがございました。
■誤 ◯時〜◯時
■正 ◯時〜◯時(◯曜日定休)
ご来店いただいたにもかかわらず、ご利用いただけなかったお客様には、心よりお詫び申し上げます。
営業時間は、ホームページ以外にも載っています。
Googleビジネスプロフィール・グルメサイト・SNSのプロフィール。ここも同時に直してください。
むしろ地図の情報のほうが先に見られます。設定は Googleビジネスプロフィールとは? に書きました。
例文3|短い掲示用(お知らせ欄の1行)
【お詫びと訂正】◯月◯日に掲載した「◯◯◯◯」の記載に誤りがありました。
正しくは「◯◯◯◯」です。訂正してお詫びいたします。
穴埋めで作りたい場合は お知らせ文例ジェネレーター の「お詫びと訂正」をお使いください。該当箇所・誤・正を入れると、この形の文面が出ます。
紙で配ってしまった場合(例文4〜5)
チラシ・DM・メニュー表など、回収できないものです。
例文4|チラシ・DMの誤り
チラシ記載内容のお詫びと訂正
◯月◯日より配布しておりますチラシに、誤りがございました。
■該当箇所 「◯◯◯◯」
■誤 ◯◯◯◯
■正 ◯◯◯◯
お手元のチラシは、上記のとおり読み替えていただけますようお願いいたします。
ご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません。
例文5|店頭に貼る用(大きく1枚)
お詫びと訂正
チラシに記載の「◯◯◯◯」は
誤りです。
正しくは「◯◯◯◯」です。
ご迷惑をおかけし申し訳ございません。
紙の訂正は、間違いが載っている場所すべてに貼ってください。
店頭・レジ横・該当商品の棚。お客様は訂正を探しに来ません。間違いを見る場所で、目に入る必要があります。
貼り紙は 店頭貼り紙メーカー でA4に印刷できます。英語の併記は初期状態で入っているので、不要なら「英語なし」に切り替えてください。日本語だけ書き換えても英語は元の文のまま残ります。
SNS・LINEで出した場合(例文6〜7)
媒体によって、できることが違います。まず消せるかどうかを確かめてください。
| 媒体 | やり方 |
|---|---|
| 投稿の文章を直せる場合 | 直したうえで、末尾に「◯月◯日 訂正」と追記する。黙って直すと、見た人が混乱します |
| 直せない場合 | 元の投稿から訂正へ誘導できるなら残す(コメントやリプライで訂正へリンク)。誘導できないなら、消したうえで訂正を出す |
| LINEの1対1チャット | 公式マニュアルによると、送信から24時間以内なら管理画面から送信取消ができます |
| LINEの一斉配信 | 送ったものは戻らないと考えて、あらためて訂正を配信してください |
例文6|SNSでの訂正投稿
【訂正】
先ほどの投稿で、◯◯を「◯◯◯◯」とお伝えしましたが、
正しくは「◯◯◯◯」でした。
誤った内容をお伝えし、申し訳ございませんでした。
例文7|LINEでの訂正配信
先ほどお送りしたご案内に誤りがありました。
誤:◯◯◯◯
正:◯◯◯◯
ご確認いただいた皆さまに、お詫び申し上げます。
判断の軸は「訂正まで連れていけるか」です。
元の投稿にコメントや返信で訂正を添えられるなら、残したほうが親切です。間違いを見た人に訂正が届きます。
それができない媒体なら、残すほど誤った情報だけが独り歩きします。消したうえで、あらためて訂正を出してください。
取引先へのあらたまった訂正(例文8)
例文8|取引先へのメール
件名:【お詫びと訂正】◯月◯日送付の◯◯について(◯◯株式会社)
いつも大変お世話になっております。◯◯株式会社の◯◯です。
◯月◯日にお送りいたしました◯◯につきまして、記載に誤りがございました。
■該当箇所 ◯ページ「◯◯◯◯」
■誤 ◯◯◯◯
■正 ◯◯◯◯
訂正版を添付いたしましたので、差し替えをお願いいたします。
ご確認の手間をおかけし、誠に申し訳ございません。
今後このようなことのないよう、確認を徹底いたします。
件名に【お詫びと訂正】と入れてください。
先方が古いファイルを使ってしまう前に気づいてもらう必要があります。
訂正版を添付するときは、ファイル名も変えてください。同じ名前だと、どちらが新しいか分からなくなります。
価格の誤りは、放置すると法律の問題になります
誤字と違って、価格や取引条件の誤りには法律が関わります。
景品表示法は、実際より著しく有利だと消費者に誤認される表示を「有利誤認表示」として禁じています。
消費者庁の説明では、価格その他の取引条件について、実際のものよりも取引の相手方に著しく有利であると一般消費者に誤認される表示、とされています。
「うっかりだから大丈夫」にはなりません。
消費者庁は、事業者に故意・過失がなかったとしても、措置命令が行われることがあると説明しています。
打ち間違いでも、表示が不当表示にあたると判断されれば対象になり得ます。
だから順番が「直す → 知らせる」なのです。お知らせを書いている間も、間違った価格は表示され続けています。
なお、価格の誤記がすべて直ちに不当表示になるわけでもありません。該当するかどうかの判断は個別です。
とくに気をつける4つ
| 表示 | 起きやすい誤り |
|---|---|
| 価格 | 桁の打ち間違い。税込と税別の取り違え |
| 「◯%オフ」「通常◯◯円」 | 比較対象の価格が、実際には売っていなかった値段になっている |
| 「先着◯名」「◯日まで」 | 終わっているのに掲載が残っている |
| 「送料無料」「使い放題」 | 条件があるのに、その条件が小さく書かれている・書かれていない |
3番目は「消し忘れ」で起きます。
終わったキャンペーンのページが残っていると、見た人は今も使えると思います。
期限のある表示は、期限が来たら消すところまでを1セットにしてください。
不安がある場合は自己判断せず、消費者庁の資料を確認するか、専門家にご相談ください。
当社は法律の専門家ではありませんので、この記事は一般的な注意点の紹介にとどめます。
元のページは、書き換えるか消し線か
訂正の方法は2つあり、種類で使い分けます。
| やり方 | 向いているもの | 理由 |
|---|---|---|
| そのまま書き換える | 「いま正しいこと」を示すページ(料金表・営業時間・会社概要) | これから見る人に、正しい情報だけ見せればよいためです |
| 取り消し線を残す | 「その日に書いた記録」(お知らせ・ブログ)で、内容が変わったことを示したいとき | 日付のある文章を黙って書き換えると、かえって不信を招きます |
取り消し線は必須ではありません。書き換えて「◯月◯日 訂正」と添えるだけでも十分です。使う場合は、こう書きます。
受付期間:◯月◯日まで → ◯月◯日まで(◯月◯日 訂正)
書き換えた場合も、日付を残してください。
ページのどこかに「◯月◯日 内容を訂正しました」と1行あるだけで、印象がまったく違います。
黙って直すと、間違いを見た人には「なかったこと」にされたように映ります。
なお、ページに書いた更新日と、ページ内部に持っている更新日(dateModified)はそろえてください。食い違うと検索結果の日付表示がずれます。詳しくは ホームページの更新日を調べる方法 に書きました。
「お詫び」を書きすぎない
訂正文と謝罪文は、別のものです。
訂正で読む人が知りたいのは、「結局どちらが正しいのか」です。
お詫びの言葉が長いほど、肝心の正しい情報が見つけにくくなります。
| 書き方 | |
|---|---|
| 良い | 誤と正を並べる → 短くお詫び |
| 惜しい | 長いお詫び → 経緯の説明 → 最後に正しい情報 |
原因の説明も、基本は不要です。
「担当者の確認不足により」と書いても、読む人には関係がありません。
ただし、お客様が実際に損をした場合は別です。その場合は、何が起きたのかと、どう対応するのかを書いてください。
よくある質問
Q. 誤字を直しただけでも、お知らせを出すべきですか?
本文の誤字なら直すだけで十分です。
基準は「見た人の判断や行動が変わるか」です。価格・日時・住所は出す、読みにくかっただけなら直すだけ、と考えてください。
Q. 訂正のお知らせは、いつまで載せておきますか?
1〜2か月を目安に下げてかまいません。
ずっと残しておくと、お知らせ欄が訂正ばかりになります。
ただし締切や日程の訂正は、その日が過ぎるまでは必ず残してください。
Q. 間違った価格で注文が入ってしまいました
まず、その価格で受けるかどうかを決めてください。これを決めないと文面が書けません。
受けられるなら「◯月◯日までのご注文は表示の価格で承ります」と書くのがいちばん角が立ちません。
受けられない場合は、個別にご連絡のうえ、キャンセルや返金の案内が必要になります。金額に関わる話なので、お知らせ1本で済ませず、直接連絡してください。
Q. 直したのに、検索結果に古い価格が出ます
Googleがまだページを読み直していない可能性があります。
Search Consoleの「URL検査」からインデックス登録をリクエストすると、再クロールを促せます。ただし反映の時期は保証されません。
ページそのものが直っているかは、更新したのに反映されない原因 で切り分けてください。
Q. 取り消し線と書き換え、どちらが誠実ですか?
どちらでも不誠実ではありません。種類で選んでください。
価格や営業時間のような「いま正しいこと」は書き換え、お知らせやブログのような「その日に書いた記録」は取り消し線で残す。
どちらの場合も訂正した日付を添えるのが大事です。
Q. 何度も訂正を出すのは、印象が悪くないですか?
出すこと自体は悪くありません。悪いのは、間違ったままにすることです。
ただし頻発しているなら、公開前の確認を仕組みにしてください。価格・日時・住所・電話番号の4つだけ、公開前に声に出して読むだけでも、かなり減ります。
まとめ
| やること | 要点 |
|---|---|
| 順番 | 直す → 確かめる → 知らせる。逆にしない |
| 確かめ方 | シークレットウィンドウと別回線で開く。検索結果が古いなら再登録をリクエスト |
| 出すかどうか | 見た人の判断・行動が変わるかで決める。誤字は直すだけ |
| 書き方 | 誤と正を先に。お詫びは短く。原因の説明は基本不要 |
| 元のページ | 価格・時間は書き換え、日付のある記録は取り消し線。訂正日を残す |
| 営業時間の訂正 | ホームページだけでなくGoogle・グルメサイト・SNSも |
| 紙で配った場合 | 間違いが載っている場所すべてに貼る |
| 価格・期限の表示 | 気づいたら真っ先に直す。終わったキャンペーンは消すところまでが1セット |
当社では、ホームページの誤記の修正と、訂正のお知らせの掲載までまとめて承っています。
Googleビジネスプロフィールやグルメサイト側の直し忘れも、あわせて点検します。
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